









▼▼▼ご注意▼▼▼
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<仮銘「うすき衣(うすきころも)」 寸門陀羅(沈香)について>
先の総論でも触れました通り、寸門陀羅らしさを顕すものを五味に当て嵌めれば「酸」になるかと思われるのですが、もとより五味・六国は師から教わるものであり、誰にも共有できる普遍的な感覚とは言えません。あまつさえ、古書には『匂ひ冷やかにして酸し』(佐曽羅)・『前後に自然と酸きことを主る』(寸門陀羅)とあり、文面からも両者の違いを知ることは困難です。
ここで紹介する一例は、特有の、味と言うよりも一種の刺激に近い香気を放つ、比較的に判別し易い寸門陀羅です。鋸で挽いた断面も、いかにも典型的な寸門陀羅の様相を呈しています。殊に立ち始めに鋭く感じられる、鼻腔から脳へ突き抜けるような鋭い香気は、寸門陀羅における「酸」の感覚を、よく表していると思えます。
風そよぐ楢の木陰にたちよればうすき衣ぞまづしられける
(二條院讃岐)(二條院讃岐集)
※「寸門陀羅という木所に対する香雅堂の考え方」のページもよろしければ併せてご覧ください→http://www.kogado.co.jp/koboku/sumo.html
<香木の切り方(截香方法)について>
基本的に、左記写真「截香図」の形状の様に截香させていただいたものを、該当量分おわけさせていただきます。一木の中には相対的な品質が下~上までさまざまに混在していることが通常ですので、その一木全体の割合となるべく近くなるように部分を選ばせて頂きます。
短辺の長さは約3mm~8mm、長辺の長さはさまざま、厚さは約1mmです。截香図の場合、長辺に対して垂直方向に木目が通っております。木目に沿った方向であれば、カッターナイフなどで容易に、また、手でも割ることが可能です。
截香の形状に関して特別なご要望がおありになる場合には、恐れ入りますがご来店の上ご相談いただくか、メールでご注文下さいます様、お願い申し上げます。
<木所について>
木所の判定・分類は、家元・宗家自らが、歴代に継承される一定の規範に基づいて厳格に為されるもので、詳細は「極(きわめ)」に認められます。仮銘の栞に記載する木所は便宜上の分類であり、正式ではないことをご諒承下さい。なお、木所の後に( )がある場合は、香木自体の種類を記載しています。伽羅を羅国や真那賀、真南蛮に用いる例が増えており、区別するためと、佐曾羅・寸門陀羅は流派によって香木の種類が異なる場合があるためです。
<パッケージサイズ>
192mm×160mm×23mm(畳紙入)
※畳紙の大きさ及び色合いは、香木の種類や分量によって、異なりますことをご了承ください。